Rons week “バンド編成で魅せた新境地”ワンマンライブ「RAW」ライブレポート
- 小川 昌美
- 6 日前
- 読了時間: 3分
2025年11月21日、Rons weekがワンマンライブ「RAW」をTOKIO TOKYOにて開催した。
昨年11月に渋谷WWWで行ったワンマンライブから1年、当時とは大きく印象が違って見えた。
彼女らの“挑戦”に満ちたワンマンライブ「RAW」をライブレポート形式でお伝えする。
スタンディングで満員の会場、1年ぶりのワンマンライブ、会場はファンの期待に満ちていた。
客電が落ちて本公演の為に用意されたSEから、ライブはスタートした。
Rons weekの代表曲が時系列に沿ってメドレーで繋がり、タイトルコール「RAW」。

1曲目は「Remake」
Vo&Gt担当HonamiのタイトなバッキングにVo&Syn担当Masamiのシンセリードが冴え渡る。
ファンにとっては慣れ親しんだ活動初期の楽曲だが、バックバンドを従えライブアレンジが加わり“Remake”されたこの曲に会場が息を呑んだ。
2曲目は「comical」
“良いことも悪いことも全部笑い話に変えて、自分の好きなように生きよう”
というRons weekらしいメッセージをポップなサウンドで表現した楽曲だ。
ここでもHonamiがエレキギターで魅せた。
緻密にプログラミングされたモジュレーションサウンドで音源を見事に再現した。
落ち着いた様子で挨拶をすると、Honamiはアコギに持ち替え「pyapyupyo」「One more time」と続き、カバーメドレーに突入する。
誰もが知っている往年のヒット曲をRons weekの色で表現、本家楽曲とはまた違った魅力があった。
ここで空気は一変する。
ステージ上の間接照明によって、まるで2人の“部屋”に迷い込んだような感覚。
椅子に腰掛け「ねぇ」「more」を落ち着いた雰囲気で歌い上げる。
再び立ち上がり「Deep breath」「Find it」を披露、そこには“いつもの”Rons weekが存在した。


唐突に始まったベースソロにドラムソロ、そこにHonamiがエレキで参戦しセッションを織りなす。
Honamiのカッティングからそのまま「Drive」に繋がった。
2025年のリリース楽曲はエレキギターにフィーチャーされたものが多い印象だが、この「Drive」がその代表格、細やかなギターフレーズを見事に演奏した。
そして曲終わりの一瞬の静寂の中、Masamiがシンセソロを披露し「Buddy」のイントロへと繋がる。
「Buddy」のライブアレンジも秀逸で、リリース音源には存在しないインターセクションではHonamiがLed Zeppelinを彷彿とさせる単音カッティングを披露した。
ライブは終盤に差し掛かり「ムチュー♡」「ほろ酔いくらいが丁度いい」「26」と繋がると、続く「BUG」は弾き語りで披露した。
楽曲中盤にはアカペラになり、そこから一気にバンドが合流し抑揚に溺れた。
「愛せるように」からMCへと繋がり、Rons weekの“最後の曲”として定着している「Stay with me」へ。
誰もが“最後の曲”として思い思いに楽曲に浸った。
ここで予定調和を覆す新曲「RAW」。
常に挑戦を続け、進化してきたRons weekらしい演出だった。
「RAW」は生きづらい世界で多勢に埋もれ、“もうひとり”の自分の声にも気づかず、
“ただひとり”うつむく事しかできない。
そんな不安や迷いにそっと蓋をして、気づかないふりで一歩踏み出す。
そんな葛藤を“リアル”に描いた楽曲。
ライブコンセプトである“ありのままで”というメッセージを楽曲に込めて、ワンマンライブ「RAW」を締め括った。

<Support Member>
DJ:Ryusei Masuyama
Drums:オオコシタクミ
Bass:AYAKA
◆SETLIST
M1 Remake
M2 comical
M3 pyapyupyo
M4 One more time
M5 カバーメドレー
M6 ねぇ
M7 more
M8 Deep breath
M9 Find it
M10 Drive
M11 Buddy
M12 ムチュー♡
M13 ほろ酔いくらいが丁度いい
M14 26
M15 BUG
M16 愛せるように
M17 Stay with me
M18 RAW
文:田中正人
撮影:Rocky








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